シベリウスのコンチェルト 圧巻!

今夜は久しぶりに、素晴らしいシベリウスのコンチェルトを生で聴きました!
日本フィルの横浜定期演奏会で、みなとみらいホール。
ソリストはこのHPのお勧めコンサートにも書いた、渡辺玲子さんのシベリウス。

大変難曲のコンチェルトです。若さで弾きっぱなしたらそれなりに聞こえますが、
彼女のは練って練って、分析して、オケのパートも全て熟知して弾いていました。
重音があんなにきれいに響くのはテクニックもありますが、音に対する感性が
大変鋭く、ホールの響きを聴きながら、縦横無尽に楽器を操っている。
まさに、こんなシベリウスは滅多に聴けるもんじゃない!と思いました。
それを、半ば楽しんで弾いている様にも見えてしまいます。
その裏では、大変な努力家で練習魔の玲子さんがいます。
寝ている時間以外は常に練習している!頭の中は音楽がいっぱい!

終演後、指揮者と玲子さんのインタビューがありました。
指揮者はリハの時に約束したとおり、本番を振って下さり、弾きやすかったと
彼女はいい、時にはリハとは全く違う、音楽を突然始める音楽家もいると
笑っていました。 それはソリストにも、指揮者にも居ます。
即興の楽しさもありますが、それが出来るには、お互いを尊重して、長い
間の付き合いがあってからこそ出来るのですが、指揮者とソリストは今回
初対面。こういう時には、リハで申し合わせたことはきちんと守らねば
調子が狂います。

しかし、日本のオケはどこも、学生上がりの様な若い女性が多すぎる。
オケを見ても学生オケと寸分違わぬ風景に見える。
欧米のオケは重鎮の顔が表にどっしりと座っているし、出てくる音にも
歴史の重みとして音色の色つやが多彩。そう言うオケに早くならないものか?
それと、カーテンコールでオケマンが立って居るが、皆仏頂面。
女性は「早く楽器をしまってうちへ帰りたいのに、なんで立たされているの?」
と見えてしまいます。仕事慣れしすぎて、舞台袖に、荷物も全部置いて、
ロングスカートの下には休憩時間に既にジーンズをはいていて、
舞台袖で、すぱっとスカートを脱ぎ、そのまま脱兎のごとく外へ出る。
日本のオケ、経営破綻寸前が幾つもあるが、サポートしたくても
あんな、若手ばかりで、仏頂面されたら、聴きに行っても気分が悪い。

管楽器は日本のどこのオケも概して下手。独奏楽器なので難しいのですが、
もうちょっと繊細な神経を使って吹けばよいのに! お仕事感覚で吹いている。
音色も考えず、音だけが鳴っていると、今夜の様にソリストが非常に
繊細な音楽作りをしている場面ではぶちこわしの役割になってしまい、
残念な瞬間が多々あった。それとティンパニーの計算していない音量と
タイミングと無神経さに度肝を抜かれた。

今夜の第1トランペット奏者は大変上手かった!音程も音色も揃っていて
あれは何人かな?白人の男性でしたが、一人、とびっきり通る音を出して、
ソリスト級でした。

ラザレフというロシア人の指揮者も手慣れた音楽作りで交響曲第2番は
楽章が進むとだんだん良くなって、フィナーレの持って行き方がさすが、
息の長いロシア人、フィンランドとは気候風土が似ているので、あの息の長さは
シベリウスの透明感のある音楽には欠かせないだろう。
終楽章だけは楽しめた。アンコールに悲しきワルツを供してくれたが、まあまあ。
もっと楽器ごと聴き合えば良いのに。。。

やはり、もう、私は日本のオケをお金出してまで聴きに行かないだろう。
ソリストが友人で、ピアノ、ヴァイオリン、フルートなどのコンチェルトを
友人目当てで行く位にとどまりそう。
今夜は、玲子さんの圧巻のシベリウスで帰宅すべきだった。
交響曲は家でCDをBOSEのスピーカーで聴く方が満足できただろう。
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by violinland | 2010-03-07 03:07
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